特集:『潮かつお』
西伊豆のソウルフード
風味はカツオの生ハム!?
西伊豆の伝統保存食であり、鰹節の原型とも言われる潮かつお。
いわばカツオの塩漬けとあってなかなかに”しょっぱい”けれど、その深い旨み、ねっとりする舌触りはまるで生ハムのよう。
そのまま切ってサラダに混ぜるもよし、焼いてうどんや卵かけご飯に入れるもよし。
特に年末年始には西伊豆人にとって無くてはならないソウルフードなのです!
一緒に食べれば絆が深まる!これって日本のアンチョビ!?
「かつお」の塩蔵品。何百年も前の製造方法で、今も変わらず製造されているカネサ鰹節商店。
最近は添加されたおいしい食べ物はたくさんありますが、塩鰹はもちろん無添加、保存料なし。
「昔の人たちはこういった物を食べていたんだな~。」と、悠久の日本の食歴史を感じながら
食べて頂けたらと思います。
※あくまで調味料です。そのまま食べても問題ありませんが、非常にしょっぱいです。
【潮かつおは全国を探しても西伊豆にしかない縁起の良い伝統的保存食です。】
別名正月魚(しょうがつよ)とも言われ、古来より縁起のよい食として正月神棚にお供えした保存食である。
その歴史は古く、はるか昔は飛鳥時代にまでさかのぼる。
漁業の安全と豊漁豊作、子孫繁栄を祈願するため神前に供えられるもので、正月には神棚に供え、三が日が明けると家族や近隣の人々と分け合って食べる。
また西伊豆では、船主が船員に雇用の証としてこの「潮かつお」を焼いて振る舞い、年間契約の証とした「契の品」として使われていた。
保存料は塩だけとあってかなり塩辛いが、薄く切って焼いたり、お茶漬けの具にしたり、ほぐし身にお湯を注いでお吸い物にして食べると、かつおの深い旨みが味わえる。
出汁として使うこともでき、【鰹節の原型】とも言える食材である。
① かつおのお腹を切り水洗いし、お腹に塩を詰め込みます。
② お腹を上に向け、かつおを重ねながら塩の中に埋め込み、2週間ほど置きます。
③ 2週間後、塩に漬け込まれたかつおを取り出し、キレイに洗います。
④ かつおの形を整えたら、細い竹でお腹を広げ、吊るし干します。
⑤ 2〜3週間ほど風通しのよい日陰に干して乾燥させて出来上がり。
- ・静岡第一テレビ 〜ずん飯尾のペコリーノ3〜西伊豆土肥金山周辺〜
- ・NHK NHKスペシャル「黒潮」〜世界最大 渦巻く不思議の海〜
- ・日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH!!』〜世界一美味しいラーメン・手火山ラーメン
- ・『27時間テレビ2018』に”人間食宝”として五代目の芹沢安久(せりざわ やすひさ)さんが出演
などたくさんのメディアでも紹介されているカネサ。
また、静岡県沼津で人気のラーメン店「卓朗商店」プロデュースによる、
「西伊豆のかつお節香る/手火山式鰹節・中華そば」も発売されており、
静岡県内のスーパー等で購入することができる。
『潮かつお茶漬け』
材料:潮かつお(切り身)、ご飯1杯、お茶1カップ
①潮かつおの切り身をこんがり焼く。
②熱々のご飯に切り身をほぐして入れる。
③熱いお茶、もしくは熱湯を注いで出来上がり。
のり、三つ葉などを入れても美味しく召し上がれます。
『潮かつおゴロゴロカプレーゼ』
材料:塩かつお1切れ、モッツァレラチーズ1玉、トマト1個、バジル(生)1枚、オリーブオイル適量
①潮かつおの皮を取る。
②【①】のかつおとバジルをみじん切りにする。
③トマトとモッツァレラチーズをサイコロ状に切る。
④【②】と【③】で切ったものをオリーブオイルで和えれば出来上がり。(お好みでバゲットとご一緒に。)
カネサ鰹節商店
住所 | :〒410-3501 静岡県賀茂郡西伊豆町田子600-1 |
代表者 | :芹沢里喜夫(せりざわ りきお) |
TEL | :0558-53-0016 |
営業時間 | :9:00〜17:00 |
定休日 | :売店無休、工場土日 |
ホームページ | :http://www.katsubushi.com/ |